【記憶に残る写真とは】

ばあちゃん。

10年以上前に撮影。

フィルムカメラを使っていた時でした。


この時、おばあちゃんの写真を撮ろうよと誘って

遠いのにこの公園まで来てくれたんですよね。

それも、とびきりおしゃれして。

ハイヒール、履いて。

 

こんなハイヒールなんて、ひさしぶりに履いたのよ〜とか

雅に誘ってもらえて嬉しい、とか

あの時の風とか

空気とかまで思い出される。


写真の良さって、そういうところだよなぁと思います。

照れて笑うおばあちゃんは

とても可愛かった。

なんでこんなに満開なのってくらい、

花が満開だった。




この写真は、10年経ってもよく思い出す。



探したらセルフタイマーで撮った写真も一枚残ってた。





知らないじいちゃん。

これも、10年以上前に

地元の小学校の近くの施設の中で撮った。

そこの桜が見事で、一人で写真を撮りに行ったらナンパされて。


「わしの写真、一枚撮ってくれ」


と言われて、撮った一枚。

ちょうど撮影の時に、風が吹いて

桜吹雪が超きれいやったんよね。


なぜだかこの写真も忘れられないし

「今までで大好きな写真って何?」と聞かれたら

絶対に思い出す一枚。

 

わたしが、カメラを持っていなかったら

わたしが、この場所にこの日行かなかったら

絶対に触れ合うことはなかった。


まさに

「流れ星を見た」ような

そんな体験。


このおじいちゃんには

確か、よく年か撮影して現像が終わった頃に

同じ場所に写真を持って行ったんだけど、結局会えなかった。

なのに、こんなに強烈に印象に残ってる。


島の子どもたち




この存在のうつくしさは

見た目がどうのとか、全く別次元のもので。


わたしが普段撮影している人物撮影とは、違う。

違うけど、なんで違うのかも考えなきゃなと思う。


その瞬間瞬間を

愛しいと思って撮影した写真は

他の何にもかえがたくて

わたしの一部となって

わたしとともにこの時代を生きていく。


ルーツだわ、わたしの。









写真うつりの教科書

コンプレックス過多、写真にうつるのが大嫌いな女性カメラマンによる、過去5年に渡る「写真にうつる」ことへの研究のまとめサイト。 写真のうつり方、心構え、ポイント、女性を美しく撮る方法などを書いていきます。

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